テオとハンナが半年以上共に過ごしたある日、ハンナは大天使:ミカエルに拉致される。
時間の神、クロノスに
「知りたいか人の子よ。魔王の過去を。」と言われ、強制的に眠らされる。
テオの過去、ティボルトと名乗っていた頃、生け贄を食べていた頃のテオの記憶を見せられる。
そしてその後、天界のハンナ専用の部屋のベッドで眠らされ、前世の
ユリーシアと夢の中で会話をする。
前世の自分の記憶を思い出したハンナは、テオへの愛が増して行き、自分の前世の意思、今の強い意志を持ち、ユリーシアの言葉を受け止め永遠にテオを愛する事を決意する。
「テオさんはずっと私を待っててくれたんだ…気づかなくてごめんなさい。」と涙を流す。
ミカエルによって拷問される寸前にテオが恐ろしい姿でハンナの元へ助けにくるが、テオは既に瀕死に近い状態であった。
ミカエルは下級天使を集め、下級天使に囲まれ、テオを地上に落とそうとする。
その姿を見たハンナはテオの事を「ティボルト」と言い、ユリーシアの髪型を真似て、ミカエルを押しのけ、テオの元に落下していく。
瀕死のテオはハンナに近づき、テオとハンナは涙を流しながら
「ずっとずっと、忘れててごめんなさい。ティボルト…ううん、今はテオさんだよね。テオ、愛しています。」
「嗚呼、ハンナ。前世の記憶を覚えていなくとも、私はずっときみを、ハンナを愛し続ける。」
と、共に愛を誓い、口付けをしながらテオとハンナは共に落下していく。
ハンナは生きた体で天界に行ったダメージが大きく、テオの屋敷に戻った時にテオと共に一ヶ月眠りについてしまう。
眠りについたテオとハンナは幸せそうな笑顔で眠っていた。
そしてハンナは「ハンナ・ジュリエット」と名乗るようになる。